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【クウェート】3年連続訪問した私がオススメする見所まとめ

未知の国クウェート

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中東屈指の産油国として知られる

今日は、あまり日本ではなじみのない国、クウェート国の話題です。

 

個人的に友達が多く、クウェートという国が大好きなこともありますが、UAEカタールが注目されるなか、いまだ国家として観光産業に力を入れていないことに少し残念な感情を覚えています。

 

実はこの国、四国とほぼ同じ面積の小国ながら、湾岸諸国のなかでは美食の国として評判が高く、見どころも国内各所に点在しています。

 

空港でパパッとビザが取れる国なので、是非多くの人に訪れてほしいという気持ちを込めつつ、この国の代表的な見どころ10か所をご紹介します!

 

1. クウェート・タワー

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クウェートの象徴的なタワー。

クウェートについてあまり詳しくないという方も、このタワーに見覚えはあるかと思います。高さ187m、クウェートのシンボルとして世界的に有名なこの3基のタワーは、1979年にスウェーデンの建設会社によって建てられたものです。タワーには回転展望台も付随しており、美しい海と街並みを眺めながら食事を楽しむことができます。

 

2. クッバール島

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美しいビーチで知られる沖合の小島

クウェートの沖合に浮かぶクッバール島は、湾岸諸国でも屈指の美しいビーチで知られるほか、ダイビングの名所としても知られています。ここについてはダイビングに関する別の記事で改めて紹介予定です!島に行くには、ダイビングショップあるいは旅行会社にコンタクトをとる必要があります。

 

3. クウェート解放塔

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クウェートでも有数の高層建築物

湾岸戦争から間もない1993年に竣工した高さ372mの塔で、フセイン政権下のイラクからのクウェート解放のシンボルとして知られています。もともと通信塔という名前になる予定だったのですが、イラクによるクウェート侵攻(1990年)以降、建設が一時中断、その後に建設が再開されたという歴史から、今の名前に変わりました。表向き非公開にはなっているものの、AWARE CENTERのホームページからコンタクトをとり、観覧したい旨を伝えると訪問が可能です。

 

 4. レッド・フォート

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クウェート独立のシンボル

1897年にクウェートの指導者ムバーラク首長が建設した城塞です。クウェートシティ北方にある町ジャハラで唯一ともいえる見どころですが、1920年、この城を舞台に、湾岸諸国の趨勢を左右する戦い「ジャハラの戦い」が起こっています。クウェート側がサウード家と協力関係にあった民兵組織イフワーンの猛攻を防ぎ切り、その結果、クウェートサウード家の勢力圏に入ることを免れたのでした。

 

5. アル=クライン殉教者博物館

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クウェート人のイラク占領軍への抵抗を物語る

クウェートシティの南郊外には、イラクによるクウェート占領期(1990~1991年)のレジスタンス運動で使用された当時の建物が保存されています。この建物では、占領軍に対し立ち上がった19名の戦闘員のうち12名が戦死しており、当時クウェート各地で起こったレジスタンス運動の象徴となっています。

 

6. スーク・ムバラキーヤ

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商人の町クウェートシティを体現する場所

オスマン帝国時代から商人の町として栄えてきたクウェートシティでも最大のスーク(市場)です。クウェートシティの人々の昔ながらの生活を感じることのできる場所として人気が高く、また、一角にはクウェート料理を提供するレストランも軒を連ねています。湾岸戦争で被害を受けたものの、その後綺麗に修復され、かつての賑わいを取り戻しています。クウェートシティ最古の郵便局(Kiosk)も残されており必見です。

 

7. サドゥ・ハウス

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各職人が自身のサドゥの展示も行う

湾岸諸国の伝統的な手芸、サドゥの保護のために作られた博物館です。近代化が進み、ベドウィン遊牧民)の伝統文化が失われつつあるなか、その貴重な遺産を守ろうと、クウェートのサドゥ協会が1980年に設立しました。2019年1月現在、300名ほどの職人がここに在籍しており、クウェートシティ市内でも特に人気のある観光スポットとなっています。

 

8. グランドモスク

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湾岸諸国でも屈指の美しい内装で知られる

1986年に完成したクウェート最大のモスクで、1万人以上を収容することができます。他のアラビア半島のグランドモスク同様、異教徒にも開放されており、クウェートの平日にあたる日曜から木曜に限り、午前と午後にガイド付きで内部を見学することができます。その美しい内装には目を見張るに違いありません。

 

9. ディクソン邸博物館

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独立前のクウェートの歴史を今に伝える

イギリスの外交官で、クウェート石油会社の創設にも関わったH.R.P.ディクソン1929~1959年にかけて生活を送った邸宅です。ディクソンの妻、バイオレット夫人は、クウェートの独立(1961年)後も、イラクによるクウェート侵攻が起こるまでクウェートを離れることはありませんでした。バイオレット夫人は、湾岸戦争によるクウェート解放を待たずして、避難先のイギリスでこの世を去っています。

 

10. ファイラカ島

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古代遺跡の宝庫

この島は、ギリシャ系王朝のセレウコス朝が築いたイカロス神殿をはじめとする古代遺跡の宝庫として知られているほか、湾岸戦争の主戦場のひとつとなった場所でもあります。島内の移動には許可証が必要であるため、旅行会社に事前にコンタクトをとる必要があります。面倒ではありますが、クウェートの長い歴史が詰まっているため、私としては最もオススメしたい観光地です。

 

今回は10か所の紹介ということですが、もちろんこれは私が主観的に選んだものであり、他にも当然見どころはたくさんあります。

 

この国、見どころが点在しているうえに、まだまだ観光地化が進んでいるわけでもないので、クウェート人の友人がいない場合、移動にしんどい部分があるかもしれません。

 

そもそもバックパッカーが行くような国でもないのですが、あまり人が行かない国に行きたいという方にとって、少しでも参考になればうれしいです。