クウェートで人気沸騰中!
クウェートで最も有名な観光地といえば真っ先に浮かぶのが、三棟の塔で知られるクウェートタワーかもしれません。
しかし、近年特にヨーロッパ人旅行者を中心に評判が高いのが、首都クウェートシティ市内にある「ミラー・ハウス」という場所です。
歴史的な場所という訳ではないのですが、これがけっこう面白いところなので、ひとつの記事として紹介したいと思います。
芸術家夫妻の生涯の傑作
最も有名な芸術家のひとり、ハリーファ・アル=カッターン(1933~2003年)と、その夫人で芸術家でもあるリディア夫人が過ごした邸宅を、その芸術で埋め尽くしたのが、ここ「ミラー・ハウス」です。
1960年にクウェートに移り住んだリディア夫人が1972年から自宅を芸術作品として利用しはじめ、そして2005年には、自宅の外壁と内部が全て夫妻の芸術作品で覆われることになったのでした。
クウェートの奇才画家
サークリズム(Circlism)という独特のスタイルを開拓した画家、ハリーファ・アル=カッターン。アラブ諸国のみならず、ヨーロッパや中国などでも個展を開いた実力派の画家でした。
彼は、クウェート芸術協会を開設し、自国の芸術の発展に貢献したほか、クウェートの芸術界の重鎮として、政界でも活躍してきました。
そんな彼が結婚した相手が、同じく芸術家であったイタリア人の画家、リディア・ジュゼッペ・スカッギョナリでした。
自宅を彼女の芸術作品に
リディア夫人は、アル=カッターン家の邸宅を一面の芸術作品へと変貌させました。夫のハリーファ氏はその完成を見ずに亡くなりましたが、その後も夫人は、自宅を改造し続けました。
自宅を芸術作品とした画家は他の国でも見られますが、一面をミラーで覆いつくした邸宅は、世界でもここクウェートでしか見ることができません。
いずれにせよ、ホームページよりアポイントを取ってから入場するきまりとなっているようです。今もご自宅として使われている場所なので、訪問前にはきちんとコンタクトをとって、失礼のないようにご配慮下さい。
2019年1月現在、メンテナンス中のようです。次の開館が待たれます。
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