20世紀が誇る不朽の名作
今年(2019年)の1月8日、全米撮影監督協会(ASC)が発表した20世紀最高の映画作品に『アラビアのロレンス』が選出されました。
第一次世界大戦の時代、オスマン帝国と戦ったイギリス軍の諜報部員だったロレンス(T. E. Lawrebce)。彼のアラビアでの活躍を描いた本作品の舞台、およびロケ地をご紹介します!
1. ロレンス邸(サウジアラビア)
サウジアラビア西部の町ヤンブー(ينبع)に残るロレンスの邸宅です。
イギリス軍からアラブ反乱軍への補給はここから行われ、ロレンスもここを拠点にシリア方面への進軍を始めました。
ロレンスの邸宅の周辺の歴史的家屋は廃屋として放置されていますが、ここロレンス邸だけは修復工事が行われ、観光客向けに整備されています。
ロレンスとアラブ反乱軍が最初にオスマン帝国への工作活動として行ったのが、ヒジャーズ鉄道の爆破工作でした。
サウジアラビアの聖地メディナと世界遺産マダイン・サーレハの中間地点に位置する旧鉄道駅「ハディーヤ」(هدية)一帯には、脱線した鉄道が今も手つかずのまま残されており、非常にフォトジェニックな場所となっています。
シリアの首都ダマスカスには、ヒジャーズ鉄道のダマスカス駅の駅舎が今も残されているので、こちらも必見です。
3. ワディ・ラム(ヨルダン)
ヨルダン南部に広がる砂漠の谷ワディ・ラム。ここはアラビアのロレンスのロケ地として最もよく取り上げられる場所です。
本作品を観たことのある方の中には、アラブ人の反乱軍を率いて砂漠をかけめぐるその雄姿に憧れた方もきっと多いはず。
ロケに使われたその雄大な大地のなか、ロレンスと同じようにラクダに乗って砂漠を駆け巡ることができます。
4. アカバ要塞(ヨルダン)
アカバ要塞は、ローレンス率いるアラブ人部隊がアカバの戦い(1917年)でオスマン帝国軍から奪取した要塞です。
実際のロケはスペインにつくられたセットの中で撮影されたようです。本物のアカバとはちょっと雰囲気が違うのですが、ロレンスが実際に攻め入った要塞を見るのも粋なものです。
このエリアに掲げられている巨大な旗はアラブ反乱旗で、ロレンスと協力した現在のヨルダン王家ハーシム家が用いた象徴的な旗となっています。他の町では決して見ることのできない光景ですので、是非写真に収めてみてください。
いかがでしたか?
少しでもこの記事が参考になれば嬉しいです!
気に入ってくださった方は、忘れずにブログの登録もお願いします!